ホーム > J-Walker テクテックへの想い > 荒木良介

J-Walkerテクテックの特徴はどのような点ですか?

第一に、腕振りにより全身を総合的に、同時にトレーニングできることです。歩行能力の向上には、単に脚の筋力だけでなく、上肢の筋力、全身バランスや協調性、姿勢の改善が不可欠です。J-Walkerテクテックでは、こうした歩行に必要な能力をバランスよく鍛え、歩行改善へ直接繋がるトレーニングを提供することを目指しました。次に、利用者の健康状態に合わせたトレーニングが可能なことです。ひとくちに「自立支援」といっても、その意味は人によって千差万別です。例えば、要支援1の人と要介護2の人では目指す「自立」の姿は異なってくるはずです。そうした中で、それぞれの健康状態にあったリハビリを提供できる、3つの歩行モードを搭載していることに大きな特徴があると考えています。

実際に使った人や、施設職員の方の声はどうですか?

これまでに類を見ない、ユニークなリハビリ機器ということで好評を頂いております。特に利用者のやる気を応援するアプリでは、施設職員の声を録音し、その音声で利用者のリハビリを応援する機能があり、職員の方からは施設のオリジナリティが出せて利用者にも面白がってもらえている、とお声を頂きました。皆様とても楽しんで使って頂いているようです。

今後J-Walker テクテックを普及にさせていくためには何が必要だと考えますか?

いくら効果の上がるリハビリ機器でも、使ってもらわなければ意味がありません。実際、高齢者の方の中にはロボットのような見た目のものや、これまでに触れたことのない機器を使うことに抵抗を感じる方も多くいらっしゃいます。ユーザー側の意識の問題といえばそれまでですが、メーカー側としてはお客様のニーズを汲み取り、ユーザーフレンドリーを追求し、思わず触れてみたくなる、見ただけで使い方がわかるような製品を開発していかなければ先はありません。J-Walkerテクテックの企画、販売を通じてお互いが歩み寄っていけるような環境作りに貢献できればと思います。

最後に、製品に対する想いをお聞かせください。

現在、介護は「お世話型」から「改善型」へ大きく変貌を遂げようとしています。その中で、歩行能力の維持向上は単に移動機能の改善としてだけなく、社会参画も促すなど、介護予防において非常に重要な要素です。製品の普及を通じて、トレーニングによって歩行能力を維持するという発想を訴えかけていきたいです。そして、ジェイテクトの技術で多くの高齢者の幸せな生活をサポートできれば大変うれしく思います。